避難所で寝たきりになることを防ぎたい!「やすらぎの郷」
13日から15日まで、石巻「やすらぎの郷」という避難所で
皆さんといっしょにいさせていただきました。
病気や障害があっても自宅で自立した生活を送っていた方々が
避難所でどんどん寝たきり状態になっていく様子に心を痛めた保健師
何とかしたい!
避難所の現状を見て分析して、
ADLが下がっていく人と、
エコノミークラス症候群のハイリスク者の
環境に共通点を見つけ、
それを改善した避難所を作る!!
組織を説得し、構想から1か月かかって
ようやく4月末に
準 福祉的避難所を開設していました。
本当にいろいろな人の協力を得ながら・・・
元気と笑顔が出る避難所
利用者の皆さんの投票で
「やすらぎの郷」と命名されたところでした。
体育館の中にゆったりとパーテーションを組み
ベットを入れ、様式のトイレを何か所にも設置し
食事スペースと、憩いスペースを確保して、
交流できる、活動量が増える工夫がしてあります。
しっかりしたダンボールで囲われた
簡易トイレ「ラップポン」⇒
凝固材で固め、
1回分ずつ密閉され、
ごみとして廃棄できる形にする
システムです。
匂いもなくとっても快適!
13日のお昼から15日の17時まで
その体育館で一緒に生活をさせていただきました。
体育館の隅で寝袋で眠る5~6時間以外はいつも一緒でした。
利用者さんの話を聴いたり…
スタッフの看護師さんの話を聴いたり…
ボランティアというより、一緒に生活して
今回の震災のこと、避難所でのことを教えていただきました。
この「やすらぎの郷」に来て、洋式トイレで排泄ができて
オムツが外れ、笑顔が戻ってきていました。
震災の避難所で、
トイレの不自由さ
通路のせまさ、段差
自分が動けば人の手をわずらわすことになる・・・と
水分を制限し、
歩くことをあきらめ
おむつの使用になったと言います。
初めてのオムツ交換に
どうしてよいかわからず
「食べるな、飲むなって言ってたのよ~
ひどい話でしょ~」
と、ある奥さんは語ってくれました。
それほどにつらい過酷な状態だったのです。
今は、車いすをこいで、自由に移動されていました。
立ち上がりの練習もしています。
この3日間の間に、鼻歌もでるようになりました。
笑って話をされます。
すごい変化です。
仮設住居に入る時に、できるだけ自立した状態に戻れるように…
医師、作業療法士、看護師のチームが
1週間交代でボランティアとして入っています。
「せっかく助かった命を輝かせたい」
担当した保健師の熱い思いを感じてきました。
週末は12家族でした。
40%の稼働率
どんなに環境が悪くても、
なじみの関係ができた避難所から移動したがらない多くの方々・・・
住まいが変わるというのは不安が先に立ちます。
今週は、そういう人たちのところを回って
お勧めをしていることでしょう。
安心を伝えに・・・
報告の続きはまた明日以降に・・・
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