「現地に行きたい」

なにができるかわからないけれど・・・

この気持ちをずっと感じながら
請け負った仕事の責任を果たし、
娘の理解を得るために少し時間がかかりました。

ようやく5月13日~16日まで行ける日程調整ができました。

仙台、石巻の保健師仲間と連絡を取りながら
今回は石巻の「元気の出る避難所」のサポートに入る予定です。

避難所生活のために身体機能が落ちてしまった要介護者・・・

環境を整え、安心と元気と笑顔がでる避難所を立ち上げたいと
走りまわった仲間の保健師から
「そんな元気の出る避難所を立ち上げた。
手伝いに来て!」というメールをもらいました。

立ち上げた彼女からのメールです。

「あの津波の中、生きたいのちの灯icon12
輝くはずが・・・
狭い避難所では自分を抑え、我慢し・・・

ベットがあれば立ち上がれる。
通路があれば歩ける。

皆さんの笑顔に元気をいただいています」

看護協会やHUMAの看護師さんたちに
とても助けられたと・・・

彼女が現場の中で、何とかしようと必死に活動して
みんなで作ったところを応援に行こうと思います。

3月中に岩手県に派遣された保健師から
「避難所や訪問活動で全体の様子を観察し、
住民の声を一つ一つ丁寧に拾い上げ
予防的なこと、今必要なことを組み立てていく。
実行していく。
システムにしていく。

集団へのアプローチ、
個々へのアプローチ、
組織の上部への上申、他部署との調整・・・

本当に保健師の原点の活動をしてきました」
と、メールをもらいました。

今こそ、現場では保健師の活動が求められている

そんなことを聴けばじっとしていられない・・・
そんな思いで、1か月以上過ごしました。


最初に石巻の仲間から「助けて」のメールをもらったのが
地震から5日目。。。

避難所でのさまざまなことが一気に保健師に押し寄せ
「人質状態」という表現になるほどでした。
自らも被災者でありながら、家にも帰れず昼夜を問わず駆け回っていたようです。

ようやく応援に行くことができます。
娘の了解を得るのに時間がかかりました。

震災後1週間で、仲間と「災害時の心のケア」の学習会をしました。
被災地へのボランティアのための学習会です。

その中で、
家族に安心を与えて、
了解を得てボランティア活動をすることはとても重要・・・と

被災地の何人かの心のケアができても
家族の心に傷をつけたり
不安にさせては本末転倒・・・と

その通りと思いながらも、説得しようとしていました。
そういう時は無理ですね。

テレビの報道、
余震があること
時々須坂でも揺れること・・・

ほんの少しの揺れですが、
怖いです。不安です。

そんなことが少しずつ心と体が納得して来たのですよね
そうして準備が整いつつあります。



組織に属していないので、派遣という形がない

ボランティアの受け入れ状況が良くわからない

動きたいけど、ひとりで行っても迷惑かも・・・

そんな風に感じている方で、もし、一緒に行きたいという看護職の方が
いらっしゃったらご連絡ください。

もちろんすべて自前です。

今回は新幹線で行こうと思います。

久しぶりの更新になってしまいました。

書きたいことはたくさんあったのに・・・

昨日、宮城県亘理町の友人からはがきが届きました。
看護学校の寮で同室だった友人です。

電話も通じず
消息が分からず、心配していました。

どんな思いでこのはがきを書いてくれたことか・・・
ホッとしました。

家は津波で壊れてしまったこと
仮設住宅の申し込みをして待っていること
仙台の娘さんのところに身を寄せていること等々
無事を知らせてくれました。

「やれる時に、やってください。
後で・・・というのはないと今回知りました。
3月10日には戻れないのです」
と締めくくられていました。

胸がいっぱいです。


4月1日・2日、栄村に行ってきました。

ようやく行けたという感じです。

避難解除となった地域が増え
避難所が7か所から3か所に集約されました。

ボランティアも、緊急対応から、
復興支援に切り替わっていきます。
これから心のケアも大切になるでしょう。

200人強の方々が生活をしておられます。

日中はほとんどの方が自宅の片づけに行っていて、
避難所はガランとしています。

大人や中学生以上は家の片付けに・・・
もちろん高齢の方も、ボランティアの力を借りて
家の片付けに戻っている方がほとんど

小学生以下の子供たちが残っていました。
読み聞かせのボランティアさんが入っている
避難所もあります。

でも、ポツンとしている子も・・・
男の子は、それじゃあエネルギー持て余すよね~。

ちょっと作戦を考えよう。

皆さん、5時ころ、夕食時間に帰ってこられます。

その前後から、19時半ごろまで
避難所の中を回りながら、
眠れているか、体の不調や痛みがないか声をかけ、
妹の特製ブレンドのアロマオイルで
ハンドマッサージをしながら
症状や不調に併せてピンポイントで
セルフメンテナンスを
お伝えしました。

ハンドマッサージで少し気持ちよくなると
怖かったことや、不安なことを
ポツリポツリと
話してくださいました。

怖かったですよね。
そして、不安ですよね。

体は、ガチガチです。
緊張していて当たり前ですね。

首筋から背中

鎖骨周囲、

前胸部と肩の付け根

自分で触っていただくと

「イタタタッ・・・」って

そうですよね。

だから自分で力を加減しながら
セルフマッサージ・・・

こんなに頑張ってきた自分に気づいて
手当てしてあげる瞬間だものね。

マッサージ師さん、整体師さんも入ってくださったようです。
良かったですね。

そして、その時だけでなく、
その人が来ないと楽になれないのではなく
自分でもできるよ。

「チャンスがあったらほぐしてもらってね。
そして、それが長持ちするように
セルフマッサージしておくといいよ。」

ハンドマッサージをするとむくみが取れ、
手のこわばり、動かしやすさが
まったく違います。

「アッ、全然違う」

そうです。
セルフメンテナンスをやるとこれと同じことが起こるよ。
楽になった手で、今度は自分のからだを
触ってみてね。

1日にさせていただいた方
2日にお会いしたら
「楽になった。良く眠れましたヨオ」って


違う方は、隣の人に声をかけていました。
「今夜あたしがやってあげようか?
昨日あたしやってもらったんだよ。気持ちよかったよ~」って


水道の復旧に伴い帰宅する方たちが増えています。
土石流の危険がある地区と
上下水道の復旧の遅れる地域の避難生活は
もうしばらく続くでしょう。


栄村は栄村復興支援機構「結い」(⇒こちら)があります
細やかにボランティアの調整をしています。

集落ごとのもともとの「結い」を大切に
ボランティアを「結いのしょ」と呼びます。

この、結いに登録して活動しています。

本当は、「結いのしょ」の活動は16時まで。
でも、村の保健師と話して、「必要なのは17時以降だね」ということになり
夜の活動になりました。



住民の方に教えていただきました。

栄村には、昔から
「いいっこしょ」っていうのがあるからサ・・・」
 (実は「い」とも「え」とも微妙な発音です。
この表記ではどうも伝わらない感じがしていますが・・・)

お互いさまで、手伝いあうことだそうです。

「今日はお前んとこの田植えを手伝うから、
明日はオレんとこの田植えを手伝ってもらう」
というような感じ。
これが、今でも引き継がれている・・・

この力が、地震という自然災害の時にも
機能しています。

顔を見れば、集落と名前がすべてつながる保健師の力もすごいです。
自らも被災し、避難所生活をしながらの支援です。

本当にお疲れ様です。
そして、ありがとうございます。



産業保健推進センターで実施する
被災労働者からのメンタルヘルス相談について
3月30日から通話無料のフリーダイヤルが開設しました。

0120-226-272(全国共通

全国どこからでもこの電話番号でつながりますが、最寄りの産業保健推進センターではなく、空いている回線の産業保健推進センターにつながります。

最寄りの産業保健推進センターへ電話を希望される方、相談員との面談を希望される方(要予約)は

⇒こちら

今日もその相談対応で午前中は
長野産業保健推進センターです。

今回の震災に関して、全国の産業保健推進センターで
心の健康相談を受け付けています。

詳しくは⇒こちら

労働者健康福祉機構の詳細はこちら

メンタルヘルス対策支援センターが各県に設置され、
平日の毎日相談員が常駐する体制を取っていました。

それでも、午前か午後のいずれかという体制でした。

でも、今回の震災を受けて
終日相談できる体制を整えました。
(とりあえず6月までは体制が決まっています)

全国的に見ても、一日の体制が整っているのは
今のところ、東京と長野ぐらいのようです。

通常の相談は、勤労者とその家族を対象としていますが、
今回は震災による心の健康相談として一般からの相談も
受け付けます。

メンタルヘルス対策支援センターの相談員、産業保健推進センターの
カウンセリング担当者等が交代で対応にあたります。

本日その役割でセンターにおりましたが、
まだ相談はありませんでした。

まだ、ご存じない方が多いと思います。

支店や営業所が東北で被災している・・・
出張中に被災した・・・等々

あるいは、大学受験で移動していた高校生もいるかもしれません。

いろいろなところが相談の体制をとっています。

一人で悩まないでください。
自分だけがおかしいんじゃないかと思わないでください。

これだけの大災害です。

心も体も影響を受けています。
反応しています。

体の不調、気分の変化が続いている等があったら話してみませんか?

一緒に考えましょう。


須坂市の消防職員も第6次隊が派遣されたと
須坂新聞に記事が掲載されていました。

常時派遣されているということは
いつものローテーションが組めないということです。
少ない人数で通常業務を回しているということです。

私たちにできること・・・

当たり前のことではありますが、

消防車や救急車の出動が
最小限ですむようにしましょう。

火事や交通事故を起こさないように
いつも以上に注意しましょう。

安易に救急車を要請するのはやめましょう。

野焼きは絶対止めましょう。

新一年生が通学します
若葉マークの人が増えます。

新しい土地で、不慣れな道路を走る人も増えます。

より注意深く安全運転をしましょう


必要な時に万全の体制で出動してもらえるように

消防職員が疲労をためないように

私たちにできることを
心がけましょう


心とからだに震災の影響がでているのではないかと感じる方
対応法を載せてあります。
もしよかったらご覧ください(⇒こちらから) 

以前南三陸町の保健師の仲間が無事だったことを
ブログに書きました。

それを見た宮城県の方からお問い合わせメールをいただきました。

親戚の娘さんが南三陸町の保健師をしている
その家族と連絡が取れない。
名前を教えてほしい

というものでした。

私が知っている保健師ではなく、
その同僚の方のようでした。

無事がわかって以後の連絡はとれなくなっていて
すぐ安否をお伝えすることができませんでした。

今日、その方から

その保健師ご家族も無事で、避難所にいたこと
避難所に探しに行って、そのお母さんと会えたこと
保健師は、ほとんど家族がいる避難所には戻れずに
働いていること等を知らせるメールをいただきました。


ああ、無事でよかった・・・

「同じ人のことを気にかけていてくれる人がいると思うだけで
心強かった」とありました。

どんなに心配なさっていたことでしょう。

だから、ネットを通じて
このブログにまでたどり着いたのでしょう。

本当に良かった。


そして、南三陸町の仲間も一人ではなく
同僚の保健師がいることが分かって
ほんのちょっと安心しました。


近くに相談できる仲間がいるって
とても大事です。

あんまりがんばろうっていうのは好きじゃないけど

「がんばろう 日本!」

今回、自分の中でこの言葉をつぶやくと
なんか胸が熱くなるんです。

「がんばろう 日本!
スクラム組んで、みんなで乗り越えよう」

長野県の被災地はかなり限局していて
栄村周辺はかなりひどい被害となっていますが
私の住んでいる須坂は
同じ北信という地域ですが
震度3でほとんど被害はありません。

それでも、地震の揺れ、

緊急地震速報の非常音

ニュースで報道され続けられる被害の映像

日常と異なるコマーシャルの繰り返し等から

体調不良を感じている方が多いように感じます。


夜、なかなか寝付けない

起きた時に疲れが抜けていないような
気分がすぐれない感じがする

頭痛、吐き気、便秘、下痢・・・

胸がドキドキする

余震なのか、めまいなのか・・・わからないような感覚

怖い夢を見るようになったり、
金縛りのような症状が出たという人も・・・

からだの変調、気分の変調 あるかもしれませんね。

すべてが地震のせいだとは言いません。

それでも
「怖い」感覚これだけの災害があった時に
誰にでも一時的に起こりうる反応です。

誰でも緊急事態の時には
体を固くし、心を緊張させて
その事態に備えようとします。

その緊張がそのまま持続しているかもしれません。


呼吸が浅くなっていませんか?

からだを固く緊張させていませんか?


深呼吸をしましょう。

気がついたときに1回でも数回でも
大きく息を吐きましょう。
まず息を吐きましょう。

吐ききったら、新しい空気が肺の中に
スーッと入ってきます。

そして、からだに触ってみましょう。
首回り、肩や脇の下、肘、手首
膝の裏、足首
足の裏や足指の付け根・・・

関節周りを自分でほぐしましょう。

骨盤周りを動かすことも大切です。

体がガチガチだと
地震の揺れだけでなく、
トラックの振動や、物音にも敏感になりそうですよね。

最近の建物は、耐震だけでなく
揺れを吸収して倒れにくくするとか・・・

人間の体もそうですよ。

関節周囲をほぐして、

いろいろなことに柔軟に対応できる心と体を作りましょう。

そして、人と話をしましょう

ひとりは怖いです。
話をしましょう

一人では笑うことすらできないのです。

笑いの力は大きいです。
体をほぐし、免疫力を高める力があります。

人のぬくもりを直接感じましょう。

手を握る
背中に手を当てる
抱きしめる

人が持っている力は素晴らしいです。

皆さんの心と体が少しでも楽になりますように


19日午前中長野市で

カウンセリング基礎講座長野1期の修了生を対象に
PTSDカウンセリングの学習会を開催しました。

1期生だけでなく、2期生の中の保健医療従事者・・・
すぐに現場で活かせる人達を対象に・・・

県内の市町村から保健師等とサポートの職員がチームを作って
4月末まで継続が派遣が続くという話等々

組織が対応しています。
看護協会も22日には被災地に出発すると・・・

自分で引き受けた仕事があると
私自身は、思うように動けないジレンマで心が揺れます。


今回の大震災は、テレビでずっと被害の様子が流されました。
長野周辺も地震で揺れました。
何回か地震警報が鳴りました。

映像と地震の体感が怖さとしてインプットされます。
テレビを見ていただけの人にも
心身の反応が出ます。


眠れなくなったり、抑うつ的になったり・・・
体調が悪くなっていたという人もいました。

人と話すことを心がけましょう。
怖い体験です。
心や体が反応して当たり前です。
それを表現したり共有すること、分かち合うことを心がけましょう。

お子さんは特に気にかけて上げましょう。

刺激的な映像を見せすぎない。
不安な言葉や表情、体のサインを出したら
ゆっくり話を聴いたり、抱きしめてあげましょう。

楽しく遊ぶ時間を持ちましょう。


いろいろな立場の人がいます。
いろいろな思いの人がいます。

節電であったり、募金であったり、
支援物資であったり
今必要なものだけを買うように心がけたり

今、自分のできることを一つずつやりましょう。

震災から1週間が経ちました。

仲間の被災、そして被災後の状況を心配し、
何とかしたい気持ちに拍車がかかり
緊張状態・・・

交感神経優位な状態が続いていることに気がついています。

仲間からのメールに涙が出たり、
声をあげて泣いてしまったり

煮物を盛りつけようとして、ボールをもっていたり、

外出の時に携帯電話を忘れたり
車のカギを探すことが増えたり・・・

年のせい???
と笑いを取っている場合ではなく

「今、ここ」にいなくなって、考え事をしながら動いている

現実の生活と、思考が離れてしまっていることが増えているようです。


ただ、このことに気づいています。
そして
「今、ここ」に戻ること
自分の感じていることを、素直に受け入れていくこと

「泣いちゃいけない・・・」
「怒っちゃちゃいけない・・・」
「怖がっている場合ではない・・・」
と、自分の感情を抑え込んだり、否定するのではなく

「ああ、そうなんだな」って
自分の感情を受け入れて


そして、今できることをひとつずつやる。

今日は、PTSDのカウンセリングの学習会を開催します。

告知をして、すぐ「ありがとう、こういうのを開いてほしかった」
と返事がきました。みんなありがとう

17人で開催できます。

< 2025年05月 >
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あのねえさん
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三井洋子 : 須坂市在住
平成20年9月 株式会社 Dream Seed 設立

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保健師・精神保健福祉士・公認心理師
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